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タトゥーのスタイルについて

和彫り

日本伝統の刺青である和彫り。江戸の下町庶民から広がって、200年以上前から受け継がれています。
しっかりとした力強い線を「スジ彫り」という方法で表現をします。
そして、「ボカシ」という、非常に綺麗な墨の濃淡をグラデーションで表現し、立体感を出していくのが特徴です。
不動明王や観音様といった仏様、龍や獅子などの架空の生き物、などの日本の伝統図柄をモチーフとします。
迫力や美しさを大胆かつ繊細に表現する和彫りは、近年では日本だけでなく世界からも高い評価を得ており、”芸術作品”とも呼べるものになっています。

ニュースクールタトゥー

オールドスクールではない、比較的新しい近現代のタトゥースタイルがニュースクールと呼ばれています。
もともと保守的だったタトゥーのスタイルを、現代のタトゥーアーティストが型にとらわれずにさまざまに表現するタトゥーと言えるでしょう。タトゥーをひとつの芸術と考え、デザインや色使いを自由な発想で個性的にし、それぞれにカスタムデザインされているタトゥースタイルです。
現在ではタトゥーマシンやインクの技術も発展していて、様々な技法も取り入れられ、型にとらわれないバリエーションの多さが特徴だと言えます。

トラディショナルタトゥー

19世紀ごろからアメリカの水夫が彫り始めたトラディショナルスタイル。
星や錨のマークなど航海にまつわるもの、パンサーやイーグルといったアニマル、ハート、薔薇やピンナップガールといった、タトゥーといえばコレ、というようなデザインで、米国などではタトゥーオブタトゥーとも呼ばれています。
ラインも複雑ではなくシンプルで、色も黒・青・赤・緑・黄色といったシンプルな色使いで表現されることが多いのが特徴です。
また、トラディショナルのタトゥーフラッシュは、タトゥーだけでなくアパレルなど色々ななシーンでも活用されています。

Black & Gray

モノトーンで表現するスタイルがBlack & Gray(ブラックアンドグレイ)です。
ブラックとシェイディングによるグレイで表現します。
モノトーンとはいえ単一なものではなく、文字を彫っただけのシンプルなものから、絵画のようなものまでさまざまです。
かつて道具などが揃っていなかったアメリカの刑務所内で、カラーインクが手に入れられなかったために黒一色で濃淡を表現して彫られたことからきています。
カラーのような派手さはありませんが、黒一色だからこそ表現できる美しさがあり、人気も根強くあります。

TRIBAL

TRIBAL(トライバル)は、サモアやハワイ、ポリネシアなどの太平洋諸島の部族が使用していた伝統的モチーフの紋様が起源となっています。
その土地によってトライバルの意味やパターンはさまざまです。
種族のしるしや地位や身分などを表すもの、勇気の証、スピリチュアルな力を得るためのものとして彫られてきました。
そこから派生して、現在では、伝統的モチーフ意外のものもトライバルと表現するようになっています。
その特徴は、いろいろなモチーフを黒一色で、抽象的でかつ幾何学的に、体の形態に合うように流れのあるデザインで表現することにあります。

ポートレート

モチーフを写真のようにリアルに肌に彫るタトゥースタイルをポートレートと呼びます。
立体感を出してリアルに彫るため、シェイディングの技術を多用するので、とても繊細な作業になります。
昨今ではタトゥーマシンやインクが非常に発達していることもあり、技術の進歩は目ざましいです。
親族や憧れの有名人、愛犬や愛猫など、自分に思い入れのあるモチーフを肌に彫ることが多くあります。
また、人物や動物以外でも自分にとって大切なものを表現する場合もあり、植物、食べ物、道具などなど、モチーフやデザインは無限大にあります。

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